私は電気設備の設計を専門に仕事をしています。

電気設備の設計をしていて建築士の資格を持っていると驚かれることがあります。
一級建築士であることを知ると「なぜとったの?」と言われたことがあります。

私が一級建築士を取得したのは、設備設計技術者にとって最高峰の資格の一つである設備設計一級建築士を取得したいというのがあったのと、もう一つ建築基準法では建築の設計をできるのは建築士だけだからです。

建築の設計には建築設備も含まれています。
建築設備にはもちろん電気設備も含まれるわけです。
(いろいろな解釈があるようですが)

また、建築の設計を報酬をもらって行うためには、建築事務所登録をしなければならないことは建築士法によって定められています。
その設計にはもちろん建築設備も含まれるわけです。

でも、現実には建築設備の設計を専門としているような設計事務所では建築士事務所登録をしているところは少数ではないでしょうか。
登録していたとしても定年退職したような建築士の名義を借りて、ほとんど会社にこない建築士が管理建築士となっているこが多いのではないでしょうか。
実際に設計を行っている所員も建築士の資格はもっておらず、もっていても建築設備士や管理技士だけではないでしょうか。
建築設備士の資格は、建築士に対して設備のアドバイスができるだけの非常に弱い権限しかない資格です。
最近、2000㎡を超えると建築設備士からアドバイスを受けることが努力義務となりましたが、別に建築士は聞かなくていいわけです。

以前勤めていた会社の所長は、「一級建築士は意匠屋のためのもので、設備屋には不要だ」と設備設計一級建築士の制度ができたころは怒ってました。
設備設計一級建築士の制度ができる前でも、私は設備屋として一級建築士を取得するつもりでいましたから、設備設計一級建築士という制度ができたときはうれしかったです。

設備設計一級建築士を取得すれば設備屋の立場も向上されると思ったからです。

建築基準法上では、無免許無登録で行っている設備設計の仕事はグレーです。
グレーの設備設計の仕事を、厳密にクロとしてしまうと設備設計の仕事がまわらなくなってしまうでしょう。

でも、そんなグレーの状態で仕事をしていても私はすっきりしないし、ちょっとした建築業界の不祥事で今までグレーだったものなんて、簡単にひっくり返ってしまいます。
そんな足元のおぼつかない状態で仕事はしたくなかったですし、もっと堂々と設計の仕事がしていきたいと思っていたので一級建築士を目指しました。

設備設計一級建築士という制度ができたのですから、設備設計を専門としている人たちはこの資格をめざして、制度の土俵にのって足元を固めて仕事をしていくべきだと思います。
この制度がおかしいと思うのであれば、土俵の上にのって戦うべきです。
土俵のしたからでは戦うことはできません。

設備設計の業界に入ったばかりの方は、設備設計一級建築士をめざしてほしいとおもいます。

私はまだ設備設計一級建築士の受験資格がないのですぐには取得できませんが、将来的に絶対取得したいと思ってます。

設備設計の地位がもっともっと向上していってほしいとおもってます。